私たちの庭と世界はつながっている。肥料高騰の「本当の理由」
こんにちは
ヘッドガーデナーのハラです。
もうすぐイタリアでの冬季五輪が始まりますが、前回の大会中にロシアのウクライナ侵攻がはじまりましたので
もうすぐ4年になりますね。その頃はまだ、コロナ禍の影響が強く残っており、その後色々なものが
値上がりしていきました。ガーデニングで使う肥料も2倍にまで上がったものも多くあります。
その間、建築資材の高騰などもありましたが、さすがに倍まで影響しているのはそう多くはないのではないでしょうか?
今回は、その複雑に絡み合った背景を詳しく解説します。
肥料の「御三家」が直面する危機
植物の成長に欠かせない「窒素・リン酸・カリ」。実は、これらの原料の供給網が世界規模で揺らいでいます。
「カリ」の供給停止: 世界のカリウム供給の約4割をロシアとその隣国ベラルーシが占めています。
ウクライナ侵攻に伴う経済制裁や物流の混乱により、この供給ルートが事実上ストップしたことが、
価格を押し上げる最大の要因となりました。
「リン酸」の輸出規制: 他の主要産出国である中国などが、自国の農業を優先するために輸出制限をかけたことも、
世界的な争奪戦に拍車をかけました。
「天然ガス」と窒素肥料の深い関係
あまり知られていないのが、肥料とエネルギーの関係です。 特に「窒素肥料」を作るには、
原料として、そして製造プロセスのエネルギー源として膨大な天然ガスを必要とします。
ロシアは世界有数の天然ガス供給国です。ウクライナ情勢によってガスの供給が不安定になり、
価格が跳ね上がったことで、ヨーロッパを中心とする肥料工場の多くが稼働停止や減産に追い込まれました。
これが「肥料そのものが作れない」という供給不足を招いたのです。
日本ならではの「ダブルパンチ」
さらに日本の場合、深刻なのが「輸入依存度」と「円安」です。
ほぼ100%の輸入依存: 日本の肥料原料は、ほぼすべてを海外からの輸入に頼っています。
物流コストの増大: 燃料費の高騰に加え、紛争を避けるための航路変更などで輸送コストも上昇しました。
そこに来て急速な「円安」が重なり、仕入れ価格をさらに増幅させる結果となりました。
変わる時代、それでも変わらない「庭のある暮らし」
このように、今私たちが手にしている一袋の肥料には、世界情勢という大きなうねりが反映されています。
しかし、ポールズガーデンはこう考えます。
「資材が高価になった今だからこそ、一つひとつの植物をより大切に、そして効率よく育てる知恵が価値を持つ」のだと。
私たちは、化成肥料だけでなく、植物の能力を引き出すバイオスティミュラント資材といわれる微生物資材が
肥料の性能を引き出してくれると言われ、開発 販売が進んできています。
世界がどんなに揺れ動いても、土を触り、緑を育てる時間は、私たちに静かな安らぎを与えてくれます。
ポールズガーデンは、この厳しい情勢下でも皆さまが「豊かな庭」を持ち続けられるよう、
最新の情報と最適な資材をお届けしてまいります。
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