施肥 (せひ 肥料やり)について昨日の続きです。
成長ステージにあわせて、肥料をあげることが重要だと書きました。
ではその成長ステージはどのように考えたらよいのでしょうか。
芽出し(めだし)といって種から発芽したときはほとんど肥料分を必要としません。
根が未発達の段階では、栄養を吸い取れないために、内部にある栄養で育とうとするからです。
これは苗を地植えした直後にも同じことが言えます。
根の水分や養分を吸収する機能は、組織全部でしているのではなく、先端の部分からのみ行います。
ですから、新しい根が十分伸びてこそ、栄養を吸収できる体制が整うわけです。
順番としては、新根が出たあとは葉数を増やして、光合成を沢山出来る状態を作るのが望ましいです。
この頃は、窒素分が十分吸収できると良く伸びます。葉は成長のエンジンを担っているといえるわけです。
葉数が増えてくれば、それを支える茎や根もさらに大きく、太くしてしっかりした個体を作ることが必要です。
そうやって十分な成長をとげてきたならば、育てる側は花や実の収穫を期待してくるわけですが、
花芽を着けるのに、窒素分が多すぎると植物はまだまだ成長できると思い、
子孫を残す手段として種を作ろうと思わなくなってしまうのです。
なので花芽形成という次のステージに入る頃には、窒素分が抑えられて栄養を欲している状態をつくると
花や実付に有効なリン酸、カリを効率よく吸収するのです。
これを窒素を切るという表現をします。
次回に続きます。ーーーーーーー
またポールズガーデンではご質問を受け付けております。
問合せフォームよりご投稿ください。
ポールズガーデンの流儀でずばりお答えいたします!
———————————
福岡の庭つくりはガーデニング専門店
みどり工房 ポールズガーデン
〒819-0043 福岡市西区野方6-24-4
TEL 092-811-8620
この記事へのコメントはありません。